雨樋(あまどい)とは?雨樋の役割や種類から修理法まで解説します

ACE ONE
2023.01.19 12:05:58 PM コメント
雨樋は、屋根やベランダに溜まった雨水を流すために家屋に付いている部分です。雨樋の他に「とゆ」または「とよ」という読み方があります。意味は雨樋と同じです。

普段はあまり気にかけない場所かと思いますが、ベランダ掃除をしたときなどに目にするかも知れませんね。そんな雨樋の役割やメンテナンス方法を詳しく解説していきます。

雨樋とは?雨樋のある意味

雨樋は、屋根に降った雨水を一箇所にまとめ、地上に流す重要な役割を担っています。

建物の端や軒下に設置されているため目立ちませんが、雨の多い日本においては重要な建材です。

雨樋がないと雨水がそのまま軒下に流れ落ちてしまい、跳ね返った雨水や泥によって外壁が汚れてしまいます。また、地面の排水機能が充分でないと、建物の土台が常に湿った状態になります。そうすると、建物にコケやカビが生えたり、木材がシロアリの温床になってしまいます。

外壁がひび割れていた場合には、雨漏りのリスクも高まります。木造建築なら、建物自体の腐食にもつながります。また、雨水が跳ねる音が騒音の原因になることもあります。

部位ごとの役割とは?

雨樋と一言で行っても、その部位によって名称や役割が異なることをご存知でしょうか。まずは、部位ごとの役割をご紹介します。
雨どいは主に以下の3つのパーツで構成されています。

・軒樋(のきどい)...軒先に沿って横に渡してある部材。勾配がつけられていて、縦どいにつながる「集水器」にうまく雨水を流す役割をする。

・竪樋(たてどい)...建物の外壁に沿って設置されている部材。縦どいと書くこともあります。軒どいから流れてきた雨水を地上に排水するのが役割り。

・集水器…軒どいと竪どいの両者をつなぐ部材。あんこう、じょうごとも呼ばれる。四角いマスのような形になっていて、たくさんの雨水を集める役割がある。

他にも縦どいを外壁や屋根の形に沿って曲げる必要がある場合は、L字型のエルボと呼ばれるパーツを使用します。
また、雨樋の長さが不足する場合は、継手(つぎて)でつなげて延長させます。

雨樋のメンテナンスや修理方法

自分でできる雨樋の掃除方法や、点検・修理について解説していきます。


◆定期的に掃除をする

雨樋は、ゴミや落ち葉を受けるため定期的に掃除をして、排水機能が維持されるようにすると良いでしょう
ゴミの詰まりは、自分で掃除できるものもあります。ただし、2階以上の高い場所は落下の危険がありますので、自分では難しい場合はプロにお願いするようにしましょう。
・縦どい掃除...下からトングなどでトントンと叩いてゴミを掻き出すことができます。

・軒どい掃除...はしごか、脚立に登って、屋根に並行してついている軒どいにたまった、ゴミをトングなどでとりましょう。

・集水器の掃除...軒どい掃除と同じように、ゴミをとりましょう。その後、バケツまたはホースで集水器から水を流します。流れない場合は、もう一度縦どいのつまりを確認します。

◆雨樋交換

雨樋は経年劣化や、地震や台風による被害を受けて、ズレや歪みが生じたり、破損してしまうことがあります。そんな時には、新しい雨樋に交換してもらいましょう。自然災害によって破損してしまった場合、火災保険が適用できるケースもあります。

雨樋を定期的にお手入れして大切に使いましょう

普段あまり気にかけない雨樋が、実は住まいの重要な部位だということが分かりました。日頃から、雨樋をお手入れして見てください。弊社は、雨樋のメンテナンスや修理も行っています。無料でのお見積りを承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。